今日のひと皿:ワンタン
しばらく書いてなかった。
最近立て続けに心乱されることがあって心身ともに参ってしまっていた。
自律神経が確実にジグザグしている。
凪の状態に憧れるけど性格的に無理なのだろうか。無理なのだろうな。
そういう時はひたすら仕事をしてしまう。
集中して何かをしている時は何も考えずに済むので悩みから解放されるし、気付いたら仕事も片付いているので一石二鳥。
ただ、仕事のし過ぎは体の不調を招くので程々にしないと。今日は定時で帰ろうと思った。
行こうとしていたお店が急遽休業するとの事だったので、またしてもいつもの日本酒バーに行ってしまった。
醤油ワンタン、塩ワンタンスープ、ワンタン麺のワンタン3種類がメニューにあったので早速醤油ワンタンをオーダーする。
わたしはワンタンには目がないのだ。
ひとくち食べるとプリプリのエビとドゥルンとした皮の食感が舌に心地いい。ちょっと辛くて、ほんのりスパイスの香りもする。
これがビールに合う!
生きててよかった。
右隣の紳士は3種類全部をオーダーしていた。
日本酒もガブガブ飲んでいた。豪快な人だ。
左隣のお兄さんはコロナからの帰還者だった。
仕事は休業中だったのでいつ感染したかも不明で、同僚たちから風俗行きを疑われていて大変そうだった。
39℃の熱と嗅覚異常、咳に襲われ生死をさまよったにも関わらず病院も満床でホテルにも隔離されず、2週間自宅待機だったらしい。
出社のときだけ帰りに1時間程度、仕事の絡みとは関係ない人と話すだけですこぶる気分転換になる。
他愛もない会話をできる幸せを噛み締めて帰路についた。
大好きな店なのだが、店主に料理を頼むと気を利かせて「量多いからハーフにしておくね」と言われて減らされてしまう。
「量多くていいです」とは言い出せないまま4年が経っている。いつ切り出そう。