ポテトサラダがあまったときのたった一つのアレンジ方法
ポテトサラダ、たくさん作りがち。
先日八百屋に立ち寄ったら、キタアカリ(※)のでっかいのが袋に4つ入って120円という狂った価格設定だったので2つ買いました。
※キタアカリとは北海道のじゃがいもの品種。ポテサラやコロッケにしてもフライドポテトにしても肉じゃがにしてもホクホクおいしい神の穀物。
見切り品だったので早めに使ってしまおうと、ひと袋を全部茹でて潰して、大量のポテトサラダを作った。
いつもよりもじゃがいもが大きいのを忘れていて、通常の感覚で作ってしまったので思いのほか量が多くなってしまった。ミステイク。
傷む前に食べてしまおうと毎食ちまちま消費していたのだが、しょせんやつらは炭水化物。そんなにたくさんは食べられない。全然減らない。
あと飽きる!マヨネーズと芋の単調な味は刺激もなく、長年連れ添ってきた夫婦のようにマンネリ化している。
そこでアレンジメニューにチャレンジすることに。
今わたしの家の冷蔵庫の中の精鋭たちを集め、知恵を振り絞って作ったのがこちら。
ポテサラジェノベーゼピザ
材料
冷凍業務用ピザ生地…1枚
市販のバジルソース…大さじ1
ポテトサラダ…適量
ピザ用チーズ…適量
冷凍モッツァレラチーズ…適量
ブラックペッパー…少々
業務用スーパーに売ってる冷凍ピザ生地。
これに市販のバジルソースを塗りたくる。
※このキューピーのソースは結構しょっぱいので塗りすぎ注意
ポテトサラダを適量乗せ、ピザ用チーズをふりかけ、冷凍モッツァレラチーズを凍ったまま乗せる。
※このモッツァレラチーズ、解凍してサラダに使ったり凍ったままパンに乗せて焼いたりもできる優れもの。コストコで買えます。
トースターかグリルで7分くらい焼いたら、ブラックペッパーをガリガリ振りかけて出来上がり
うまい。
バジルソースの塩っけとじゃがいものホクホクが最高のパートナーとなっている。
2種類のチーズでテンションもカロリーも爆上げ。
ポテサラの中のキュウリの存在がピザと合わないんじゃないかと懸念したけど、パリパリした食感がかえってアクセントになっている気がする。
ピザ生地がない人はパンでも代用できまっせ。
これでポテトサラダを安心して大量生成できますね。
お試しあれ。
青春モスコ
わたしがまだ20代のうら若き乙女だった頃の話。
その頃わりといい感じの男性がいて、週末よく2人で飲みに行っていた。
お互いに安い場末の居酒屋が好きなので店の趣味も合って楽しかった。
お目当てのお店が満席で、隣にあった学生御用達みたいな居酒屋に仕方なく入り席に通されると、隣のボックス席に大学生と思われる男子が二人いた。
片方はガタイがよくスポーツ系の気のよさそうな兄ちゃん。もう片方はアシンメトリーヘアで当時の流行最先端の3歩くらいあとを歩いていそうなファッションの文化系男子だった。
わたしたちのいるボックス席と大学生の兄ちゃんたちのボックス席は近く、お互いの会話が聞こえるくらいだったのでちょっと嫌だなあと思いつつも、まあ特に気にせずいつも通りビールを注文した。
飲みながら最近見た映画の話や仕事の愚痴などを言い合い、そこそこお酒が回ってきた頃。
隣の大学生たちの話し声があまり聞こえないことに気付いた。
彼と話しながら様子を伺うと、こちらの話に聞き耳立ててニヤニヤ笑ってるブッサイクな顔が見えたので、イラッとして10秒くらいガン見したらそそくさと自分たちの話に戻っていった。
見られたくらいでやめるんなら最初からやらなきゃいいのに。
居心地の悪さを感じたので、今飲んでいる酒を飲み干したら次の店に行こうと思った。
大学生たちは店員を呼び、酒を注文していた。
アシメ文化系男子がメニューを開き、「この店でいちばん強い酒ってなに?」と店員に聞いているのが聞こえる。
「うわ…」とは思ったけど、自分の学生時代を思い出すと、強い酒を飲める=カッコイイという価値観はまあ学生あるあるなので、なんとなく微笑ましいような、こそばゆいような気分で聞き耳を立てていた。
前を見ると彼も笑いをこらえていた。わかるぞその気持ちは。でもここは大人として、大学生の通過点を微笑ましく見守ろうではないか。
店員が迷ったのちに「コレですかね」と答えていた。チラッと盗み見るとウイスキーのメニューを開いていた。
どうする、アシメ文化系男子。頼んじゃうのか?
ドキドキしながら見ていたら、アシメ文化系男子はメニューをバタンと閉じて、「モスコ濃いめで」と言ったのだ!
もももももモスコ濃いめ?!
強い酒聞いておいてモスコ濃いめ?!
ダメだ面白すぎる。
わたしが言葉を発するより先に、彼が吹き出していた。
大学生たちは吹き出した彼のほうを見て、怒りと恥ずかしさが混ざった複雑そうな顔をしていた。
これ以上この場にいたら腹筋が崩壊してしまうし、それは彼らを傷つけてしまうことになる。
若者を傷つけるのは忍びない。わたしたちは逃げるようにしてその場を去った。
その夜はモスコミュールを濃いめで飲むことについて話が盛り上がり、楽しい時間を過ごさせてもらった。
まああまり馬鹿にするのも大学生たちに申し訳ないし、こうやってブログのネタにするのも少し罪悪感がある(ほんとに)。
その彼とはその後、彼のセフレから彼が裸で寝ている写真が送りつけられるという修羅場を経て音信不通になったので、それで溜飲を下げて欲しい。
贅沢ルマンドが美味しかったので紹介したい
贅沢ルマンドを知ってますか?
今日スーパーに行ったら見慣れないパッケージがあり、ルマンド好きなわたしが見逃せるわけもなくまんまと買ってきました。
ルマンドとは。
サクサクしたパイ生地みたいなやつにミルクと混ざったチョコがかかった薄ひらべったい形のあれです。
おばあちゃんちの菓子盆に必ずあったあれです。
間違いなくうまいあれです。
あれ、何が不満かってパイ生地の層が薄くて中がスカスカしてるから、物足りなくてたくさん食べてしまうんですよね。
気付いたらひと袋食べてしまっている。
そんな迷えるデブたちの悩みを解決するのが贅沢ルマンド。
パッケージを見ると「発酵バター香る」とでかく書いています。
発酵バターとかいうセレブの食べ物。
こんなのまずいわけない。
単体で見ると通常のルマンドとそこまで変わらないように思えますが、厚さがあきらかに違う。
ひとくち食べてみます。
パイ生地の層やば。
かじった時の音が、通常ルマンドが「さくっ」とするならば、贅沢ルマンドは「ザクぅぅぅ!」です。
発酵バター香るを謳っているだけのことはあり、バターの香りが芳醇で、ひとくち食べると甘さが全面に出てくるんですけど後味はすこし発酵バターならではの塩気が残ります。
発酵バター食べたことないけど。
通常ルマンドと違い食べごたえがあるので、ふたつ食べて満足しました。
これ、普通に焼き菓子屋さんに並んでたとしてもおかしくないレベル。
わたしはスーパーで195円で買いました。
ブルボンぱねぇ。
見かけたら絶対買え。
旅先でつく嘘
一人旅したい。
こんなご時世なので、なかなか出かけることが出来なくてストレスが溜まってきましたね。
定期的に一人で旅に出て、昼は観光し、夜はその土地のイケてる飲み屋に行ってその土地で暮らしてる人とお話をするのが好きです。
みなさん大抵親切にしてくれて、どこそこのコレが美味しいとか、どの店よりあの店の方が安いとか、丁寧に教えてくれます。
一度横浜に泊まったときに立ち飲み屋に入ったら、野毛の飲み屋がアツいよって教えてもらって桜木町から野毛まで歩いて移動して「The立ち飲み屋」みたいな店の群れをはしご酒したこともあります。
旅先での出会いは一期一会だから、危ない目に遭わないよう注意しながらも、いつもよりは社交的に振る舞うようにしています。
ここでひとつ告白をすると、わたしは知らない土地に行って知らない土地の人と話すときに密かに楽しんでいることがあります。
それは「嘘をつく」ということ。
職業、名前、年齢、生い立ちなどを聞かれたらすべて偽りの情報を伝えています。
30歳を機に経理の仕事をやめて違う土地に移り住もうと思い日本各地を色々見て回っている人。
不倫に悩みぬいて別れを決心して傷心旅行している営業事務のOL。
彼氏が転勤でこっちに来たので初めて遊びに来た35歳デザイナー。
自分にそんな細かい設定づけをして、身の上話をすると周りの人はたいへん興味深く聞いてくれます。
なかなかいい酒の肴を提供していると自負しています。
ポイントは、あまり大袈裟な嘘をつかないこと。
「ありそうだな〜」くらいのリアリティを保つと、みんな信じてくれます。
たとえその場で仲良くなったとしても、SNSで繋がったり、LINEを交換したりするとのちのち苦しくなるので絶対にやりません。
なぜこんなことをするのかと言うと、自分の住んでいる狭い札幌で嘘をつくとバレる可能性が高いので思いっきり嘘をつけないけど、知らない土地なら誰も自分を知る人はいないので、バレる可能性はゼロ。
ちょっと大風呂敷を広げてしまって疑われても、次に会うことはないのでリスクは特にないですし。
あとは、どうもわたしには変身願望みたいなものがあり、時々自分ではない何者かになりたいと思うことがままあるからなのかも、という自己分析。
自分以外の誰かに扮装することで、旅という非日常を楽しく演出しているのかもしれません。
嘘をつくのは倫理上はあまり良くないことかもしれないけど、誰に迷惑かけてるわけでも、傷つけたりしているわけでもないのでまあセーフだろうと思っています。
…とまあつらつらと旅のライフハック的な情報を書き連ねてきましたが、もし機会があったら試してみてください。楽しいです。
まあこれもぜんぶ嘘なんですけど。
冬のダイニングテーブル
最近この女は家具を買いまくっているな、と思ったあなたへ。
その通り家具を買いまくっています。
引越しを控え、あたらしい家具やインテリアを揃えたり配置を考えたりするのはものすごく楽しいしワクワクするが、あとからくるカード請求のことを考えると白髪が増えそう。
昨日はダイニングテーブルを買おうととある家具屋へ行くことにした。
実は少し前に下見していて、気に入ったオーク材のテーブルがあったのでサッと買って帰ろうと思って店員さんに声をかけた。
安い買い物ではないので事前に公式サイトで見ていたし、椅子はどれを合わせるかなどもシミュレーションしていたので、付け焼き刃ではあるがそこそこの予習はしていた。
そして買ったあとはどこかで一杯引っかけて帰ろうという目論見があったので、尚更早めに切り上げたかった。
「このシリーズは〇〇といいまして…」
店員のお兄さんのセールストークが始まる。
結構長い。
公式サイトで見たから知ってる!
オーク材使ってるのも知ってる!
お手入れ方法も知ってる!
合わせる椅子はこれ!カバーの色はこの色!
と畳みかけたかったが、自分より遥かに若そうな店員さんが一生懸命セールストークをしているのを無碍にはできず、精一杯耳を傾け、納得したり迷ったりする素振りをした。
ブルーリボン賞くらいは貰えてもいいくらいの名演技だったと思う。
声をかけてからお兄さんの解説を聞いて、見積もりを出してもらい配送日指定を行い支払いを済ませるまで50分ほどかかった。
こっちは一刻も早く酒を飲みたいというのに。
それでも店員のお兄さんがニコニコしながら「新生活楽しみですね!」と見送ってくれると、心の中に爽やかな春風が吹いた気がした。
引越しは大変だけど、心機一転がんばろう。
帰って改めてカードの明細の12万円という数字を見たら、心の中にすさまじい吹雪が吹き荒れた。
名古屋はいい街です
今日は休日だったので近所のカフェでモーニングをキメ、ショールームに家具を見に行った。
けっこう大きなショールームで、見て回るのに1時間くらいかかった。
60万円のダイニングセットや30万円のソファを興味本位で見ていたら、河村たかしみたいなおじさんに話しかけられた。
「何探してるの?」
タメ口かよ!
あまりの馴れ馴れしさに、ナンパかと思ったら店員だった。
店員が客にタメ口かよ!!
その後も河村たかしに終始タメ口で舐めた接客をされたので、気になった家具の品番をこっそりメモって逃げるように入口に戻り、受付の人に「これ買いたいので販売員の方呼んで頂けますか」と伝えた。
呼ばれて来た販売員は若い女性だった。よし。
当然ながら敬語使ってくれるし、説明もテキパキしてて話しやすい。
気持ちよく買い物ができた。
ノルマがあるかどうかは分からないけど、河村たかしの販売実績になるのはごめんだ。
ますます河村たかしが嫌いになった。
いつまでも学ばない
来月下旬に引っ越すので、ジムを退会しに行った。
そもそも、ここ半年くらいは全く行ってなかったのでコロナも引越しも関係なく退会はしようと思っていた。
全く行ってないということは、月6500円をドブに捨てているようなものだ。
6500円あったらそこそこいいレストランでコースが食べられるし、シャネルのリップも買える。
ヘッドマッサージをオプション付きで予約できるし、髪の毛もカットできる。
いつも通っている日本酒のお店でつまみを4品頼んで好きなお酒をがぶがぶ飲める。
非常にもったいない。
それでもなぜここ半年6500円をドブに捨て続けていたのかと言うと、単純に面倒だったからだ。
電話して予約をとって退会手続きしに近所のジムまで行って契約書にサインをするという簡単なことが面倒でできない人間に、ジム通いなど出来るはずがない。
退会は妥当な判断だった。