冬のダイニングテーブル
最近この女は家具を買いまくっているな、と思ったあなたへ。
その通り家具を買いまくっています。
引越しを控え、あたらしい家具やインテリアを揃えたり配置を考えたりするのはものすごく楽しいしワクワクするが、あとからくるカード請求のことを考えると白髪が増えそう。
昨日はダイニングテーブルを買おうととある家具屋へ行くことにした。
実は少し前に下見していて、気に入ったオーク材のテーブルがあったのでサッと買って帰ろうと思って店員さんに声をかけた。
安い買い物ではないので事前に公式サイトで見ていたし、椅子はどれを合わせるかなどもシミュレーションしていたので、付け焼き刃ではあるがそこそこの予習はしていた。
そして買ったあとはどこかで一杯引っかけて帰ろうという目論見があったので、尚更早めに切り上げたかった。
「このシリーズは〇〇といいまして…」
店員のお兄さんのセールストークが始まる。
結構長い。
公式サイトで見たから知ってる!
オーク材使ってるのも知ってる!
お手入れ方法も知ってる!
合わせる椅子はこれ!カバーの色はこの色!
と畳みかけたかったが、自分より遥かに若そうな店員さんが一生懸命セールストークをしているのを無碍にはできず、精一杯耳を傾け、納得したり迷ったりする素振りをした。
ブルーリボン賞くらいは貰えてもいいくらいの名演技だったと思う。
声をかけてからお兄さんの解説を聞いて、見積もりを出してもらい配送日指定を行い支払いを済ませるまで50分ほどかかった。
こっちは一刻も早く酒を飲みたいというのに。
それでも店員のお兄さんがニコニコしながら「新生活楽しみですね!」と見送ってくれると、心の中に爽やかな春風が吹いた気がした。
引越しは大変だけど、心機一転がんばろう。
帰って改めてカードの明細の12万円という数字を見たら、心の中にすさまじい吹雪が吹き荒れた。